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黒板アートの描き方講座(かんたん基礎編)

テレビなどで取り上げられた作品を見て、ご自身も黒板アート(チョークアート)を描いてみたいと思われたことはありませんか。 黒板アートに必要なものは黒板とチョークだけですから誰でも気軽にはじめられます。 もちろん、学校にあるような大きな黒板を使える機会は限られてしまいますが、手ごろなサイズの黒板であれば、ホームセンターや通販で気軽に入手可能です。 趣味として描くのも良いですし、飲食店やお店をなさっている方なら程よいアピールやきっかけ作りに役立ちます。
ここでは、基本となる線画の描き方、チョークで明暗を描く際の混乱を避けるための下絵の作り方などをご紹介いたします。 冒頭のちょっとした補足は読み飛ばしていただいてかまいません。


目次

濃淡は密度で

Figure_blackboard_art_1_1_1_Concentration_and_density

黒板アート(チョークアート)は、新聞などの商業印刷に少し似ています。
新聞や雑誌をルーペで拡大してみると文字や絵のすべてが点の集まりであることが判ります。 大部数を刷る印刷ではインクの濃度を一定にし、網点の面積比を変化させることで諧調を表現します。 濃度の深浅はインク自体の濃さを変えているわけではないのです。 よく云われるスクリーン線数はこの網の目の密度がもとになっています。
(※これに類さない印刷法もあります)

Figure_blackboard_art_1_1_2_Concentration_and_density

このとき、スクリーン線数が少なければ見た目に粗い印象となり、多ければきめ細かな仕上がりとなります。 こうした印刷のおおもととなったスクリーンは1インチ(2.54cm)あたりの線が10線でした。 現在でこそ、これではとても心許ないですが、屋外の大型看板などはいまでも少ないスクリーン線数で出力されることがあります。 これが成り立つのは看板は離れた位置から見るものだからです。
密度による濃淡、少し離れて見る、こうした概念的特徴は黒板アートに通じるところがあります。

線を網目に

Figure_blackboard_art_1_2_1_Line_drawing

チョークのように、淡く描いたり濃く描いたりという表現があまり得意でない筆記具の場合、 前述の印刷と同じように濃さや太さ、線の方向を一定にし、その線の集散によって諧調を紡ぎだすのが美しく描くコツです。 鉛筆やボールペンで描くデッサンも、基本的には一本の線は同じ太さ同じ濃さですからイメージはつかみやすいと思います。

Figure_blackboard_art_1_2_2_Line_drawing

たくさんの線を密に描いていくとそれだけ濃度が濃く見えますし、疎らで少ない線なら濃度は浅く見えます。 さらに濃さを増す場合は、縦横ななめと線を継ぎ足していきます。このとき描く線はなるべく一定方向にすると見映えが良くなります。

Figure_blackboard_art_1_2_3_Line_drawing

チョークは細い線を描くのが苦手です。 エッジで描いたり先端を尖らせてもすぐに削れて丸くなります。 製品によっては折れやすいものもありますのでなるべくそのまま使って固有の特性を把握するのが良いように思います。 多少のかすれやばらつきこそがチョークの面白味でもありますので、むしろ線の方向や並びの間隔を一定にすることに気を使い、 少し離れて見たときにバランスが整っていればそのほうが美しく見えます。

ネガポジ反転

Figure_blackboard_art_1_3_1_Draw_it_white

実際に描きはじめて最初に戸惑うのは、基本的には「黒板アートは白色で描く」という点かと思います。 ふだん私たちが白い紙に鉛筆で絵を描く場合、影となる部分をたくさんの線で埋めていきます。 白紙に黒い色を描き込むことで陰影を表現します。 しかし、黒板は地が黒色ですから、この作業が逆になります。より明るい箇所を白で描いていくのです。

Figure_blackboard_art_1_3_2_Draw_it_white

ネガフィルムを思い出していただけると解りやすいのですが、 かつての印画紙は明るさが反転して感光する設計だったためネガフィルムも明暗が逆になっていました。 スナップ写真の人の顔は、白目が黒(暗)く、黒目が白(明)、白い歯並びはおはぐろのようでした。
つまり、このネガの状態のまま黒い部分を黒い鉛筆で紙に描くよう、そっくりそのまま白いチョークで黒板に描くと反転した絵が出来上がるのです。

Figure_blackboard_art_1_3_3_Draw_it_white

ただ、文章に書き起こしても混乱するくらいですから、どうしても最初は難しいと思います。 ですので、はじめは白く塗りつぶした面から影となる部分のチョークを消していく、 云うなれば黒板消しを鉛筆かわりに使うと、この感覚に慣れやすいかもしれません。 陰影を整える際にも役立ちますし、繰り返していくとしだいに感覚が憶えられます。

パソコンで下絵を作る

Figure_blackboard_art_1_4_1_Make_a_rough_sketch

チョークで描く部分と、描かない影の部分とが明確に判れば、じつは機械的な作業でも黒板アートは描けます。 それにはまず、見たままに描ける下絵を用意します。 下絵にする材料は絵でも写真でも大丈夫です。絵の場合は先にデジカメや携帯電話で撮影しておきます。 なるべくストロボは使わず、もとのコントラストが判るようにします。
(ここから先はパソコンでの作業が少しありますが、ほんの数クリックで終わる簡単な操作です)

Figure_blackboard_art_1_4_2_Make_a_rough_sketch

写真の用意ができたらパソコンに写真を取り込み、画像編集ソフトの「Photoshop」で開きます (後述しますがこれ以降の作業は画像編集ソフトでしたらPhotoshopでなくとも可能です)。
まず、最初に写真のカラー情報を破棄してモノクロに変えます。 Photoshopの「イメージ」メニューから「モード」に進み「グレースケール」をクリックします (実際にはモノクロにしなくとも大丈夫ですが、よりイメージをつかめます)。

Figure_blackboard_art_1_4_3_Make_a_rough_sketch

続けて、同じく「イメージ」メニューから「色調補正」を選択「二階調化」をクリックします。 このとき表示される「しきい値」とは白と黒のバランスのことです。数値を大きくすると黒が多くなり、小さくすると白の面積が増えます。 通常はデフォルトの値でかまいませんが、気持ち数値を大きめにすると後でチョークで描く分量を減らせます。 バランスを見ながら適切な値になさってください。

Figure_blackboard_art_1_4_4_Make_a_rough_sketch

できあがった写真をプリントアウトすれば下絵の完成です。さっそく黒板に描いていきましょう。 白で塗り潰す部分はお好みで濃淡をつけます。濃さはチョークの線の密度で調整します。 なお、Photoshopでなくとも、たとえばフリーウェアのGimpやオンラインツールのPixlrEditorなどでも同様のことができます。 操作方法は多少異なりますがモノクロにして二階調化するという流れは同じです。

最後に

自分は絵心がない、でも描きたい、大丈夫です! そんなときは下絵を複数枚に分けて実物大でプリントしてしまいましょう。 印刷した紙の黒い部分をはさみで切り抜き、黒板に貼っていきます。要はステンシルの要領で白以外をマスキングしてしまうのです。 あとは貼り付けた紙の周囲を白いチョークで塗り潰し、最後にマスキングした紙を外せば黒板アートのできあがりです。 ちょっとずるい気もしますが、練習を兼ねて気軽に黒板アートを楽しみたい方にはこれも良い方法です。

※Adobe PhotoshopはAdobe Systems Incorporated(アドビシステムズ社)の商標です。
※このページはAdobe Photoshop及び類似する製品やサービスを喧伝するものではありません。


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