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黒板アートの描き方講座(だれでも技法編)

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白色のチョークを使ったオーソドックスなモノトーンの黒板アートは、ネガポジ反転と網点のような濃淡とで描きますが、ここでは、カラーチョークを使った混色やぼかしなどの表現手法を中心にみていきます。 「手描き屋フジマリ」さんの作品を例にチョークアートに用いるテクニックをご紹介します。カフェの看板や店舗でのPOPなど、様々なシーンに応用できますので是非お試しください。 また、はじめての方は 黒板アートの描き方講座(かんたん基礎編)も併せてお読みください。
なお、作例の黒板には 「大きな黒板シート」を使用しています。


目次

グラデーション・ぼかし(髪の部分)

混ぜたい色、配色などを考えながら、チョークのカラーを一色ずつ使い分けて描きたい形に塗ります。 ここでは各色を重ねて塗ることはしません。

形と色が整ったら、グラデーションをつけたい箇所を指やティッシュで擦っていきます。 ぼかす箇所は色の境目だけでなく輪郭を含めてもかまいません。 色の境目を多めに擦るとそれだけ綺麗なグラデーションになります。 チョークで描いた方向に沿って擦るのが綺麗に仕上げるコツです。

重ね塗り(珊瑚の部分)

まずはベースとなる色で描きます。チョークの筆圧はやや弱く、中から弱くらいです。 次に最初の色を消さない程度に違う色を乗せていきます。 重ね塗りは、同じ二色でも重ねる順番を変えると異なる印象の色合いになりますので組み合わせを試してください。

指などで擦って馴染ませれば滑らかな印象に、そのままだと粒子感のある印象になります。 人魚の絵の中では、黄色の珊瑚にはほんのり赤を重ね、赤の珊瑚には黄色と青色を少し重ねています。 作例では、擦らずに珊瑚の少しざらついた質感を表現しています。

マット仕上げ(肌の表現)

マット調に仕上げる際は、まず強めの筆圧でしっかりと塗ります。 チョークでは黒板の地の色がちらちらと見えるので、塗った上から指で軽く押さえて目立たなくしていきます。 このとき、あまり強く押さえるとチョークが落ちてしまいますので、色が薄くなったら書き足しながら全体を整えます。

人の肌色を表現したいときは、まず白色のチョークで下地を作り、黄色や赤色を塗り足してから全体的に馴染ませます。 影を付ける際は、緑や紫色を足して最後に指でぼかします。 ただし、こうして強めの筆圧でしっかりと描いた部分に後から色を足すと色の乗りが多少悪くなりますので、地色を活かす濃淡の技法と併用するのもひとつです。

光沢を表現する(鱗の部分)

筆圧は中くらいで描きます。指で擦る部分は少なめにおさえ、あえて粒子感を残します。 筆圧を中くらいにすることで後から他の色を重ねやすくなります。

白色だけでなく、何色か上から重ねるとさらにニュアンスが加わります。 最後に、ハイライトとして小さく白点を入れたり、力強く白色で一筋入れると光の反射具合が表現できます。

薄く塗る・シルエットを作る

チョークの側面を使ってごく弱い筆圧で描きます。 描いた上から適宜擦ります。ところどころ重ね塗りしたり、擦った部分と擦っていない部分を混在させても面白い表現になります。

ウェットティッシュなどで作りたい形状に拭い去ると、黒板の地の色が出ますので、シルエットやコントラストの強い影を表現できます。 細かい部分の処理や輪郭をはっきりさせたい場合は、濡らした綿棒を使って形を作ります。

発光を表現する

光を発している様子を表現したい場合は、その対象物から少し間をあけてフレア(光線)やゴーストを描きます。 対象物と同色のチョークで筆圧を弱めに描き、さらに白色や黄色も足していきます。

指でぼかすとうっすらと光っている印象になります。 足りない場合は、この上からさらに書き足して同じ作業を行います。

監修・協力:「手描き屋フジマリ」さん


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